IE9ピン留め
2011年 09月 11日
夏の終わり


「あそこのかき氷が食べられなかった」
毎年同じ後悔と、過ちを繰り返す夏の終わり。

今年こそは、来年こそは、その次の年こそはと、
繰り返しているうちに、どんどん世の中は変わっていて、
できることはできるうちにしておかなきゃな、と差し迫ってから思う世の常。

できることならば、毎日新しいことをしてみたい。
そんな思いをぶちまけた、海の向こうのかき氷。
砂糖の粒でざらざらした寒天に、遠い昔のお盆を思い出した。



この町から仰ぐあの場所は、
まるでかの「エンパイア・ステートビルディング」のよう。
御本家は9・11以来、ニューヨーク最高層にして今も地上波を放ち続けている。

決して何びとも寄せ付けない、個人情報の総本山「代々木ドコモタワー」
あの裾野の一帯に、ヤブカの巣窟があることを誰も知らない。
「高島屋タイムズスクエア」の裏へと続く緑地は、まるで危険地帯の様相。

大都会の真ん中に、ひっそり忘れられた武蔵野の記憶。
ALALAは十か所以上をメッタザシにされ、こう告げられた。
「山へ行ってきたのかと思いました」
これは何かの『陰謀』に違いありません。



コリアンさんが、この看板を見て笑っていた。
「ハングルで縦書きは無いよな~」と言っていたんだと思う。
もはやこうなると、どこの国かはどうでも良くなっており、
伝え方より伝わることに意味があるのだと思っている。

櫛の歯のように続く路地は、
隠れ家のようで居心地がいいのか。
車も走れないほどの横丁の店は、昔より活気を況している。

八角の香り漂う食材店は、より明るい店構えとなって笑顔が満ち、
「ハジメテキョカガデタダカラ」と意味不明の売り文句と共に生マッコリを供された。

メインストリート、すれ違う人たちは悉く外来人。
本邦人はALALAと、韓流スタアに酔いしれる女子ばかり。
かたつむりパックと、ざくろ酢の瓶を買い求める人々の群れ。



それでも厳然としてここは日本国。
小雨そぼ降るその中に、東京音頭が鳴り響き、
皆中稲荷神社が百人町鉄砲組の歴史を静かに伝承する。
お江戸の治外法権地、「みなあたる」



ここはWAVEを失った池袋。
もはや韓国冷麺を凌駕せんとする盛岡冷麺。

コリアンタウンと呼ばれる場所でさえ、
「本場・盛岡」と称えられる気恥ずかしさ。
東京に辿り着いた「盛岡冷麺」は、
まるで途中、仙台発祥の「冷やし中華」文化すら纏いながら、
会津ラーメンのような雰囲気も漂わせつつ、
もう何だかよく分からない国の食べ物に様変わりしている。

でも、それでいいんです。
人類みな兄弟。
がんばろう東北。



カンフーパンダも、新宿ピカデリー降臨なう。
リアルなパンダは、上野動物園を席巻なう。



国内を旅するより、
ソウルやシャンハイへ行くことが安くなりつつある。

羽田空港が、成田空港より広いのだと初めて知った。
24時間国際化は間もなく。
もっと東北が、遠くなる。

この夏、東京から1万人の外国人が消えたそうです。
それなのに、むしろ増えている気がするのは、そういうこと。



帰る場所は、もう見つかりましたか?

# by tokyometropolis | 2011-09-11 00:01 | 都の光景 | Comments(1)


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